きょうはおかあさんと、おばあちゃんちへ京都のおみやげを持って
行ったよ。
家のまわりは田んぼがいっぱい、もうすぐ刈り入れだって。
おばあちゃんちは、昔から一度も犬を飼ったことがないんだって。
だから、犬は恐くてさわれないっていうんだ。
おばあちゃんはボクのことを、「こきっつぁん」って呼ぶんだ。
「こきっつぁん」て誰?そんな呼ばれ方はじめてだよ。
「こっちゃん」とかせめて「こきちゃん」とかさあ、「こきっつぁん」は
ないんじゃないの?
おばあちゃんのズボン、くんくんしてたらびっくりして、固まっちゃった。
なんか人間っぽい顔やなあ。(そこがええんやん)
ぜんぜん啼かんのやなあ。(ボクおりこうやもん)
おしっこもそのへんで、せんでえらいなあ(当たり前やん、2才やに)
キライなわりにいろいろ観察してるんだよ。
おかあさんが、おひるごはん、ごちそうになってるあいだもおりこうに
してたんだ。
時々、おばあちゃんはボクを覗いて「こきっつぁん、何しとるんや?」
なんやかんや言っとるけど、結構興味ありそうやん。
少ししたら、眠たくなってきちゃった。
帰りに新しい保冷剤をもらって、首に巻いて帰ってきたよ。
1時間くらいいたけど、「こきっつぁん、ちょっとかわいいかも、
犬らしくない顔やと思ったけど、毎日いっしょにいたら、かわいいわなあ」
ちょっとはわかってくれたかなあ、ボクはおばあちゃんもおじいちゃんも
だいすきなんやに。また、くるからネ!
今度は、だっこさせてあげるよ。ぺろぺろだってしてあげるよ。
あかん、こっちゃんそれはまだちょっとムリ。気、失ってしまうわ。
ちょっとずつ慣れてもらおな・・・
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